今日紹介するのは『スパイ・ゲーム』です。
(作品情報)
- 監督 トニー・スコット
- 脚本 マイケル・フロスト・ベックナー
- 出演者 ロバート・レッドフォード
- 出演者 ブラッド・ピット
- 公開日 2001年12月15日
(あらすじ)
伝説のCIA工作官ネイサン・ミュアーは引退を翌日に控えていたが、あるきっかけで手塩にかけて育て上げたCIA工作官のトム・ビショップが中国でスパイ容疑で捕まったことを知る。CIA本部内ではビショップの独断行動に至った経緯を調査していたが、ビショップの処刑自体は黙殺の構えで一致していた。それを知ったミュアーは調査に協力する一方で、CIA本部内でビショップ救出のための暗躍を始める。
(感想)
公開当時、国内ドラマの「踊る大捜査線」が大ヒットし織田祐二の名言「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!」が大流行しましたが、この映画はその逆の「事件は会議室で起きてるんだ!」を行く素晴らしい作品だったと批評した方がTVでいたことが印象的な映画でした。
見所① ミュアーの驚異的な諜報能力
CIA本部内でミュアーがビショップ救出策を着々と進める姿がテンポよく映し出されます。見てる私たちは「見つかるかもしれない!」/「バレるかもしれない!」とドキドキしますが、実際はミュアーが常に先回りし、すべてが彼の思惑通りに事が進んでいきます。
見所② 作戦9、実行1の映画構成
この映画は作戦立案から実行に移るまでをスリリングに描いた作品です。作品のほとんどの時間は、作戦室(=CIA本部)内でのやりとりだけに費やされており、ビショップ救出劇は数分間しかありません。この構成に映画スパイゲームの魅力が凝縮されるといっても過言ありません。
見所③ 最後まで語られないミュアーの胸中
ミュアーは作戦のためなら人を切り捨てることもやむなしの人物でしたが、ビショップ救出に向けて行動を起こします。同情や師弟愛で危険を冒す人物でないはずの彼を変えたのは何なのか?それは作品中では語られることは無く永遠に謎のままです。そこにミュアーの魅力が詰まっています。
一度ご覧ください。